DSN: Return receipt

メーラーデーモンから心当たりの無いメールがでるとのユーザからの問い合わせ。
メールの内容を読むと、Return receipt, Successfully delivered だそうな。
開封確認の類かなと見当を付けたけど、それがどういう仕組みで実現されていないことに思い当たった。そうだ、何年か前に気になりつつも、そのまま調べずにスルーしてたんだった。そんなワケで調べてみた。

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まず、メールクライアントで「開封確認付きです、確認応答しますか?」みたいなメッセージが出る類のもの。これは、メールヘッダ Disposition-Notification-To: を指定した際にクライアントが勝手に振る舞うようだ。
でも、今回はメールクライアントではなく、デーモンが勝手に返しているようだ。若干回り道しながらググると、かつてはメールヘッダに Return-Receipt-To を付けるとデーモンが自動返答するというものだったらしいが、いまはそのやり方は廃止され、rcpt to の指定時に NOTIFY の内容を続けて指定するそうだ。あぁ、そうか。DSN でしたか。
つまりは、こんな
telnet to.example.jp 25
helo from.example.jp
mail from:
rcpt to: NOTIFY=success
data
mail data.
.
quit
みたいな。
なーるほどねー。なんか、こういう新しい知見を得るのって久しぶりの感覚だけど、この知識が再度活用される機会があるかどうかは、かなり微妙。21世紀にもなって、電子メールで開封確認とか配送確認を使う人って……。

  • www.puni.net/~mimori/smtp/service.html#dsn